アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」を読んだ感想やおすすめしたい人について!

アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」は、2016年に刊行された推理小説で、ミステリー作家の殺人事件に焦点を当て、作中作の形式を取っています。

そのため、二重に楽しめる作品となっています。

そこで今回は、アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」を読んだ感想やおすすめしたい人、そしてその理由についてご紹介します

最後までゆっくりとご覧くださいね。

アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」を読んだ感想について

早速ですが、アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」を読んだ感想をご紹介したいと思います

「主人公であるスーザンが、彼女が担当する作家、アラン・コンウェイの最新原稿を週末の楽しみとして読み始める」という設定から始まるこの小説。

上巻を開いた時、本の中にまた本があるという構造に驚きを隠せませんでした。

原稿の舞台は1950年代のイギリスで、躍動する探偵、アティカス・ピュントを主人公とする推理小説です。クリスティ作品への敬意が込められているというだけあり、クリスティ的な世界観と展開が繰り広げられます。

村の象徴とも言えるお城、そこに代々住む城主、教会と人格者の牧師夫妻、診療所、パブ、そして村のメインストリートに点在する小さな商店とその店主たち。

そんな平和な村にあるお城で起こる事故。家政婦の女性がお城の階段から転落死しているのが発見されました。

家政婦の死は事故なのか、それとも殺人なのか?私もスーザンと同様に、物語に深く引き込まれました。

しかし、物語がクライマックスに達し、下巻を手にした時には驚愕しました。果たして私はアティカス・ピュントの推理によって犯人を知ることができるのかと・・・。

物語は二重構造になっていて、スーザンが解明する現代の謎と、アティカス・ピュントが解明する1950年代の謎。

お互いの謎がリンクしており、それぞれの謎が丁寧に描かれ、矛盾なく解明されています。

読み応えは非常に大きく、何冊もの推理小説を読んだような満足感を覚えました。

アンソニー・ホロヴィッツのプロフィールや経歴について

ここでは、アンソニー・ホロヴィッツのプロフィールや経歴についてご紹介します

【プロフィール】

  • 名前:アンソニー・ホロヴィッツ
  • 本名:同じ
  • 生年月日:1955年4月5日
  • 年齢:68歳(2024年2月現在)
  • 出身:イギリス・スタンモア
  • 身長:不明
  • 血液型:不明 

【経歴や人物に関する情報やエピソード】

アンソニー・ホロヴィッツは、イギリス・スタンモア生まれの小説家・サスペンスドラマの脚本家です。物書きになる決心をしたのは小学生のころで、本好きな母親の影響だったそうです。

作家としてのキャリアは、ヤングアダルト向けの「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズから始まりました。

その後、セクシーなスパイ:ジェームズ・ボンド活躍を描く「007逆襲のトリガー」で、大人向けの小説家としても成功を納めます。

アガサ・クリスティーを始め、イギリスの推理・サスペンス小説家やその主人公たちにリスペクトを捧げた「カササギ殺人事件」は、日本においてもミステリ関連における小説を評するランキングで4冠を達成(2018年)し、人気を博しています。

アンソニー・ホロヴィッツの主な代表作品について

ここでは、アンソニー・ホロヴィッツの主な代表作品をご紹介します

  • メインテーマは殺人 
  • ヨルガオ殺人事件 
  • 007逆襲のトリガー

この中でのおすすめは、「メインテーマは殺人」でしょうか。

作者自身が物語のキャラクターとなり、また語り手や名探偵の助手の役割をも果たすという、これまでにない新鮮な設定です。

犯人を推理するという小説のクオリティも高く、純粋なミステリーとしても優れた作品です。

アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」をおすすめしたい人は?

最後に、アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」をおすすめしたい人や理由についてご紹介します

読み応えのある推理小説が読みたい方にお薦めしたいです。

この「カササギ殺人事件(上・下)」は物語(謎解き)が二重構造になっていて、複雑かつ読み応えがあるからです。

二重構造とはまず、「現在現実」の謎を解くスーザンと、「時代設定が1950年代の小説の中」の謎を解く名探偵アティカス・ピュントと、主人公が2人登場します。

アティカス・ピュントが活躍する小説は、アラン・コンウェイという小説家によって書かれたもので、スーザンはその編集者。

最新原稿を読み始めたものの、エンディングの原稿が不足していることに気づきます。エンディング部分の原稿はなぜ失われたのか?誰かが何かの目的のために省いたのか?

スーザンの気持ちになってアティカス・ピュントの物語を読み始めると、上巻の最後で読者は愕然とするでしょう。

ぜひ実際に読んで、この世界観を体験してほしいです。

まとめ

今回は、アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」を読んだ感想やおすすめしたい人についてご紹介しました

この作品は、最初にもご紹介したように“作中作”となっていて、古典的ミステリと現代ミステリが高度に融合した傑作です!

まだ読んだことがないという方には、ぜひ一度手に取って読んでみてもらいたいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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