大山誠一郎の「アリバイ崩し承ります」を読んだ感想とおすすめしたい人について！

大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」は、時計店の若い女性店主が祖父から受け継いだ推理力を活かし、警察の捜査一課を悩ませる難事件のアリバイ崩しに挑む様子を描く小説です。

2020年1月にテレビドラマ化もされた作品なので、見たことがあるという方も多いかもしれませんね。

今回は、そんな大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」を読んだ感想やおすすめしたい人についてご紹介したいと思います。

ぜひ、最後までゆっくりとご覧くださいね！

大山誠一郎の「アリバイ崩し承ります」を読んだ感想について

早速ですが、「アリバイ崩し承ります」を読んだ感想についてご紹介しますね。

時計屋さんの若き女性店主という、他にはないヒロインの設定がおもしろいです。

時計という精密機械を丁寧に取り扱う、そんな職業なのですから、こんがらがった謎だって少しずつ崩していってうまくバラすことができる。

若くても、職業ゆえに推理能力の高さには説得力がありますね。祖父譲りなのだそうですし、若いけれども安楽椅子探偵です。

捜査一課も頭を悩ませるような難事件を、ただ聞いているだけで解き明かす。スゴイ能力です。

淡々とした感じで盛り上がりにはかけるのかもしれませんが、これはこれで面白いと思います。

その後には新米刑事との恋とかもあったらいいなと思えます。

この小説は、それぞれが読み切り短編となっているので、推理小説初心者の方であっても、無理なく読むことができますよ。

キャラが少なくて、舞台にも向いてるのかもしれません。

ドラマ化はしてますが、アリバイを崩す、そんな仕事もしてくれる時計屋さん。実際にあってもおもしろそうですよね。

短編だからこそ、時乃のキメ台詞がじわじわと効いてきます。

それぞれのお話の中でアリバイ崩しというのは同じでも、違った趣向の短編なので毎度驚きがありましたよ。

大山誠一郎のプロフィールや経歴について

ここでは、大山誠一郎さんのプロフィールや経歴についてご紹介します。

出身は埼玉県ですが、幼い頃は広島県福山市にいました。

大学は京都大学。この時、推理小説研究会に所属していましたが、大学は中退しています。

デビューは2004年。2002年に電子書籍販売サイトで犯人あてミステリを発表したことから注目されています。

2011年に新世紀本格短編オールベスト・ランキングで８位に、2012年には本格ミステリ・ベスト１０に入り、2013年に第2位といった感じで着実に実力を伸ばしていきました。

「アリバイ崩し承ります」は、本格ミステリ・ベスト10の2019年版にて第1位を獲得しています。

この作品は、最初にもご紹介したように、浜辺美波さん主演でドラマ化もされました。

大山誠一郎の主な代表作品

大山誠一郎さんの主な代表作品をいくつかご紹介します。

など・・・

もしまだ読んでいない方がいたら、この機会にぜひ読んでみてください。

大山誠一郎の「アリバイ崩し承ります」はこんな人におすすめ！

最後に大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」をおすすめしたい人について書きたいと思います！

ただ話を聞いているだけで、現場は見ていないのに答えが分かってしまう。安楽椅子探偵が好きな方におすすめしたいです。

推理小説がそれほど得意じゃない方でも楽しめる作品です。

何しろ、新人刑事からの話を聞くだけなので、現場に行くわけではなく、ある程度は事件がオブラートに包まれています。

相手は刑事ではなくただの時計屋さんですから、推理に関係のなさそうな死体の様子などを細かに説明するはずもありません。

短編だからこその読みやすさもありますので、読書そのものが苦手という方であっても、読み重ねていくことができるでしょう。

推理小説だけでなく、恋愛ものが好きな女子にも受け入れられるかもしれません。

二人の関係性も発展していきそうな雰囲気がありますよ。

まとめ

今回は、大山誠一郎さんの「アリバイ崩し承ります」についてご紹介しました。

この作品は、ミステリーが好きな人はもちろん、恋愛小説が好きな人にもおすすめです。

短編小説なのですが、読んでいくと主人公である時計店の若い女性店主と新人刑事の関係性も気になってしまいます。

興味を持たれた方は、ぜひ一度読んでみてください！

最後までご覧いただき、ありがとうございました。