京極夏彦さんの小説は、独特な世界観と緻密な構成、そして魅力的なキャラクターで、多くのファンを魅了し続けています。
ホラーやミステリー、ファンタジーなど、幅広いジャンルが好きな方におすすめです。
そこで今回は、京極夏彦さんの「魍魎の匣」を読んだ感想や、おすすめしたい人や理由についてもご紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!
京極夏彦の「魍魎の匣」を読んだ感想について
まずは、京極夏彦さんの「魍魎の匣」を読んだ感想についてご紹介していきたいと思います。
初めて読んだのは中学生のときでしたが、読み終えた後に、すぐにもう一度読み直すくらい面白かったです。
「知ってる推理小説と違う…!小難しいな。でも気が付いたら読み終えている!」そんな小説です。
今でもたびたび読み直すことがある、人生を通して楽しめる作品だと思います。
中学生のときは、難しい単語や言い回しをかみ砕いて理解するのに時間がかかりましたが、それもなぜか面白く感じられ、大人になるにつれて少しづつ言葉の意味も分かるようになり、より鮮明に文章中の情景が思い浮かび、一層没入して楽しめるようになりました。
こちらの作品はアニメ化、実写映画化もされているのですが、そのどれもが「面白い!」と思える出来栄えです。
ストーリーが良いから、というのもありますが、どの媒体にも適している時代設定、キャラクター設定なのだと思います。
キャラクター一人一人が際立っていて、「あ、このキャラクター好きだな」と思える設定がある点も、小難しい設定を読みやすくしてくれているように思えます。
また、私は恋愛小説以外のジャンルで恋愛要素が入っていると読みづらく感じてしまうのですが、そうした設定がないので、純粋に推理小説を楽しむことができます。
京極夏彦のプロフィールや経歴について
ここでは、京極夏彦さんのプロフィールや経歴についてご紹介していきます。
【プロフィール】
- 名前:京極夏彦
- 本名:大江勝彦
- 年齢:60歳(2024年2月現在)
- 生年月日:1963年3月26日
- 出身:北海道
- 身長:不明
- 血液型:B型
【経歴や人物に関するエピソードなど】
京極夏彦さんは、グラフィックデザイナー・アートディレクターとして広告代理店に勤務し、独立後は小さなデザイン会社を設立されました。
不景気により仕事はなく、そんな中でデビュー作「姑獲鳥の夏」を執筆します。
すると、すぐに講談社ノベルスとしての発売が決定。
その後、シリーズ化されることになり執筆活動を続け、日本推理作家協会賞等も受賞することに。
作家以外にも、キャラクターデザインや声優としても自身の作品に携わることが間々あるそうで、幅広い活躍を見せています。
和服に指ぬき手袋姿がトレードマークで、百鬼夜行シリーズの主人公を彷彿とさせる姿が特徴。
2023年には直木賞選考委員に就任しています。
京極夏彦の主な代表作品について
京極夏彦さんの主な代表作品についてもご紹介します。
- 姑獲鳥の夏
- どすこい。
- 巷説百物語
ここに挙げた代表作品の中では、やはりデビュー作となった「姑獲鳥の夏」に一番衝撃を受けました。
最初の数十ページは、何が何だか難しく、「読めるのか…」と心配したのですが、そこを過ぎると読む手が止まらなくなりました。
特に後半は、なんだかんだ読む手が止まらず、一気読みだった記憶があります。
京極夏彦の「魍魎の匣」はこんな人におすすめ!
最後に、京極夏彦さんの「魍魎の匣」をおすすめしたい人についてご紹介しましょう。
とにかく推理小説、妖怪がお好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品です。
この作品は鳥山石燕の妖怪絵図から毎回1妖怪モチーフとなっています。妖怪と推理小説で相容れないかもしれませんが、非現実的な話ではなくれっきとした推理小説として楽しめます(他人の記憶が見えたりする非現実的な設定キャラクターもいますが)。
百鬼夜行シリーズとしてシリーズ化している作品で、「魍魎の匣」はシリーズ2作目となりますが、これから読み始めてもまったく問題なしです。
個人的には、1作目の「姑獲鳥の夏」よりも読みやすい、とっつきやすいかなと思うので、京極夏彦作品を読んだことがない方は、ぜひ「魍魎の匣」から読んでみて欲しいです。
主人公の中善寺秋彦が、物語の終盤部分で謎解きとして講釈をとつとつと語るのですが、小難しいことを言っているにも関わらず、最後には「ああ、なるほどなあ」と腑に落ちてしまいます。
小難し話を読みたいときは、ぜひ。
まとめ
今回は、京極夏彦の「魍魎の匣」を読んだ感想やおすすめしたい理由について紹介してきました。
この作品は、アニメ化や実写映画化もされているので、小説を読むのが苦手・・・という方は、アニメや映画を先に見て、小説にチャレンジしてみても良いかもしれません。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメントを残す