高千穂遙の「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」とはどんな作品?読んだ感想やおすすめ作品も紹介!

高千穂遙さんは、1977年の作家デビューからSF小説を中心に活躍するベテラン作家です。

代表作にスペースオペラの『クラッシャージョウ』シリーズや、ヒロイックファンタジーの『美獣』などがあります。これらの作品は当時のジャンルファンに衝撃を与え、後の作家にも影響を与えました。

作風としてはセンスの良いアクション描写と、個性的なキャラクター造形が特徴です。ヴィジュアルを重視した描写が目を引き、読者を飽きさせない仕掛けが巧みです。

そこで今回は、そんな高千穂遥さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」とはどんな作品なのかご紹介したいと思います

読んだ感想やおすすめ作品、おすすめしたい人についても書いていますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

高千穂遙の「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」を読んだ感想について

早速、高千穂遥さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」を読んだ感想からご紹介します。

国民的アイドルグループでセンターにまで昇りつめながらも突如として引退を宣言、さらには競輪の世界へと転向してしまうヒロインには驚かされました。

そんな大星由良さんが「師匠」と呼んで背中を追いかけていくのが捲五郎、ボサボサの髪の毛にぽっこりとしたお腹は見るからに中年メタボ。

かつては、京王閣を熱狂させた名選手がなぜ落ちぶれてしまったしまったのかも気になりますが、漫画家殺しに巻き込まれてしまう波乱の展開に息つく暇もありません。

被害者は青年誌やコミックマガジンにいくつもの連載を抱えている立科姫子、人気があるだけに熱狂的なファンや編集者からの逆恨みも多そう。

タイミングの悪いことに事件当日に姫子宅を訪ねていた五郎、しっかりと監視カメラに映りながらも通報はしなかったというマヌケぶりから一気に容疑者扱いに。

そんな頼りない師を救うために素人ながらも探偵の真似事を始めてしまう由良、持ち前のフットワークの軽さに加えて意外なほどの頭の回転の速さにも感心してしまいます。

好奇心旺盛なところは彼女の諸刃の剣、警察よりも先に犯人へとたどり着いてしまい… 自らの手で捕まえようなどという暴走気味な競輪探偵に、最後の最後までハラハラどきどきのしっぱなしです。

高千穂遙のプロフィールや経歴について

ここで、高千穂遥さんのプロフィールや経歴についてご紹介します

  • 名前:高千穂遙
  • 本名:竹川公訓
  • 年齢:72歳(2024年3月現在)
  • 生年月日:1951年11月7日生まれ
  • 出身:愛知県名古屋市

法政大学在学中に友人とアニメ製作会社を立ち上げた高千穂遙さん、当時公開されたばかりの「スター・ウォーズ」に衝撃を受けたのがきかけでした。

国内ではほとんど知られていなかったスペース・オペラの人気拡大のため、日本SF大会を主催したのは1976年のこと。

小説家としての第1作は翌年に発表された「連帯惑星ピザンの危機」、「クラッシャージョウ」の愛称で人気シリーズになります。

トレードマークはロードレース界のレジェンド・パンターニにあやかったスキンヘッド、自身も健康作りのために毎朝多摩川沿いでマウンテンバイクに乗っているそうです。

高千穂遙の主な代表作品は?

ここでは、高千穂遥さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」以外の主な代表作品をご紹介します

  • 凶戦士 愛
  • ダーティペアの大冒険
  • 銀河番外地

この中からおすすめとして、ダーティペアシリーズの「ダーティペアの大冒険」を挙げたいと思います。

アニメを子供の頃見ていて、思わず懐かしさから購入したという方も多く、刻み良い会話や展開は小説でも同じで読みやすいとの意見が多く身まれます。

私も実際に読んでみましたが、サクサクと読み進められますし、あっと言う間に読み終わった印象があります。

ダーティペアシリーズは、このほかにもいくつかあるので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね!

高千穂遙の「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」はこんな人におすすめしたい!

最後に、高千穂遥さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」をおすすめしたい人についてもご紹介します。

2012年以来毎年熱戦が繰り広げられている、ガールズケイリンのファンの皆さんは是非とも読んでみて下さい。

スタート当初は男子競輪と比べて色物扱いされることが多かったとか、本書の主人公・大星由良が「太ももよりも顔」などと誹謗中傷を受けるところに重なりますね。

そんな周囲の雑音をシャットアウトして厳しいトレーニングに励みつつ、ストイックに勝利を目指す彼女の姿には男女を問わず勇気を貰えるでしょう。

本職だけでなく捜査でも愛車に跨って走り回るゆらち、運動中にエネルギーが切れてハンガーノックという危険な状態に陥ることも。

そんな時にはコンビニに駆け込んでどら焼きを3つ購入、ペットボトルのお茶で一気に流し込んでしまう可愛い一面もありますよ。

ぜひ、手に取ってみてもらいたい作品です!

まとめ

今回は、高千穂遥さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」についてご紹介しました。

高千穂遙さんの「ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件」は、ただのミステリー小説に留まらず、競輪というユニークな世界観と、強い意志を持つヒロインの奮闘が魅力的な一冊です。

読み進めるうちに、犯人探しのスリルだけでなく、人間ドラマにも深く引き込まれます。

競輪ファンはもちろん、熱い物語や個性的なキャラクターに触れたい人にもおすすめしたい作品。

一読の価値ありです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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