東直己さんは、ハードボイルド小説に特化した日本の小説家であり、その作品の多くは、札幌や北海道を舞台にした探偵物語です。
彼の作品は、彼自身の多様な職歴と地元への深い愛情からインスピレーションを得ているようです。
特に「探偵はバーにいる」シリーズは有名で、その人気により映画化もされました。
そこで今回は、東直己さんの「探偵はバーにいる」のおすすめ理由や読んだ感想、おすすめ作品についても紹介していきます。
ぜひ、最後までゆっくりとご覧ください。
東直己の「探偵はバーいる」を読んだ感想は?
まずは、この作品を読んだ感想からご紹介したいと思います。
私はこの作者の東先生の書く推理小説が好きなのですが、この作品は「ススキノ探偵シリーズ」を原作とした小説でとても楽しみにしながら読みました。
読んだ感想は、この作者さんは推理をベースにした作品でも分かりやすく内容を書いてくれるので、するすると読めました。
そして、主人公もおちゃらけた性格でありながら、推理する時はビシッと犯人を見つけて追い込んでいく姿は何度読んでもとてもカッコ良くて、憧れます。
その主人公以外にも事件を手伝ってくれる登場人物などが表れて手助けしてくれるので、段々と事件が解決されていく姿はとてもワクワクして面白いです。
事件の内容もそこま難しいわけではないので、主人公と一緒の視点で犯人を捜すのも楽しいです。
また、犯人も100%悪い人ではなく、辛い理由があって犯罪を犯してしまうことがあり、感情移入しすぎてラストは泣いてしまいました。
この作品は1作から3作まであるのですが、スッキリとした気持ちになるようなラストで締め括られています。
事件のトリックも内容が凝っていて、「なるほど」と思わせてくれる描写も多いので、とても楽しめる作品ですよ。
東直己のプロフィールや経歴について
ここでは、東直己さんのプロフィールや経歴についてご紹介します。
- 名前:東直己
- 本名:東直己
- 年齢:68歳
- 生年月日:1956年4月12日
- 出身:北海道札幌市
- 身長:不明
- 血液型:不明
大学を中退した後は、ポスター張りやカラオケなど様々な場所で働きながら職を転々としていたそうです。
その後は、北海道にある文芸誌「北方文芸」に自身の小説を送るようになり、そして1987年に「北方文芸」の230号に発表された小説『逢いに来た男』が同人雑誌評にて近藤信行氏に取り上げられることになります。
そして、東先生が人気になるきっかけを作った「探偵はバーにいる」は、「ススキノ探偵シリーズ」の第1作目で、この作品で1992年に小説家デビューを成し遂げました。
ちなみに、2011年に映画化された『探偵はBARにいる』の原作は、次作『バーにかかってきた電話』となっています。
東直己の「探偵はバーにいる」以外の主な代表作品は?
ここで、東直己さんの「探偵はバーにいる」以外の主な代表作品をご紹介します。
- フリージア
- 渇き
- 流れる砂
この中では、「流れる砂」をおすすめしたいです。
1999年に発表されたこの作品は、私立探偵畝原浩一を主人公としたハードボイルドシリーズの長編第2作です。
このシリーズは、第1作が短編「待っていた女」であり、短編を含めると第3作目になります。
文庫本で、約640ページと少し長めの作品でありながら、一気に読ませてくれる改作です。
プロットも無理なく展開され、最後のほうで驚かせてくれますよ。
東直己の「探偵はバーにいる」をおすすめしたい人は?
最後に、東直己さんの「探偵はバーにいる」をおすすめしたい理由について紹介します。
主に推理小説が好きな人に勧めたい作品です。
この作者さんは登場人物の描写を書くのも凄く上手なのですが、それ以上に面白いトリックを小説に書かれる先生なので、読んでいてとても楽しいです。
そして、難しい単語や専門用語もあまり出てこないので、とても読みやすいのも特徴です。
なので、推理小説が苦手な人や読んだことがない人にもおすすめできる作品です。
このシリーズは映画化もされており、映画と一緒に読むと新たな発見ができて、とても興味深いです。
他には登場人物の過去や恋愛要素も少し含まれており、その描写も丁寧に描かれているので読んでいて切なくなったり、ドキドキしたりします。
特にラストのどんでん返しが一番おすすめなので、沢山の人に読んで欲しい作品です。
まとめ
今回は、東直己さんの「探偵はバーにいる」についてご紹介しました。
この作品は、ススキノ探偵シリーズの魅力が詰まった作品で、読み手を一気に物語の世界へと引き込みます。
主人公の軽妙な性格と鋭い推理力のギャップ、そして事件を解決へと導く過程は、読む者にとって大きな楽しみです。
また、犯人の背景にある人間ドラマは感情を揺さぶり、物語に深みを加えています。
推理小説の面白さはもちろん、人間の複雑な心理や社会の矛盾にも光を当てており、読後感が非常に豊かです。
映画化もされたこの作品は、推理小説ファンはもちろん、幅広い読者におすすめできる一冊です。
ぜひ、映画と合わせて楽しんでみてくださいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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