東川篤哉さんの作品の魅力は、本格的なミステリーに加えて、豊かなキャラクター性と軽快な文章でユーモラスな要素がふんだんに織り込まれた「ユーモラスな推理小説」であることです。
彼自身が「あまり深刻なものは書けない」と感じており、デビューから現在まで、一貫してユーモラスなミステリー小説を創作し続けているそうですよ。
今回は、そんな東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」をご紹介します。
テレビドラマ化もされていますが、読んだ感想やおすすめしたい人ついても書いていますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」を読んだ感想について
早速、「謎解きはディナーのあとで」を読んだ感想からご紹介したいと思います。
お嬢様が刑事というのは珍しい組み合わせですよね。
刑事の仕事は泥臭いというイメージがあったり大変なものですが、お嬢様がなぜ選んだのか興味深いです。給料も低く、お金には困らないお嬢様がなぜ刑事になるのかも不思議ですが、謎解きのワクワク感があるのかもしれません。
推理小説が好きなお嬢様が、遊びで刑事になるというアイデアは斬新ですが、実際にありそうな気がしてしまいます。
お嬢様ということなので執事もいるのですが、この執事というのがなんともおもしろいんです。お嬢様に対しての態度が、かなりやばいでしょう。
そして謎を解くのはお嬢様ではなく、刑事としての上司である風祭でもなく、その執事ってのもおもしろいなと思えました。お嬢様の話を聞いただけで解決してしまう、まさに安楽椅子探偵です。
また、もの凄く賢い彼がなぜお嬢様の執事として働いているのか、彼の過去を知りたいですね。
執事とお嬢様・風祭とお嬢様といった感じで、それぞれの組み合わせでの会話が軽快で楽しめますよ。
1話完結なので読みやすいですし、トリックを暴いて犯人を見つけ出してそれで終わり。
刑事として犯人を追い詰めたり、そういった部分はなく、推理に特化してるところも他とは違っておもしろいですよ。
安楽椅子探偵って昔からあるけれど、この作品は唯一無二の存在だと思います。
東川篤哉のプロフィールや経歴について
ここでは、東川篤哉さんのプロフィールをご紹介したいと思います。
【プロフィール】
- 名前:東川篤哉
- 生年月日:1968年生まれ
- 年齢:55歳 or 56歳(2024年2月現在)
- 出身地:広島県尾道市
- 身長:不明
- 血液型:不明
【経歴や人物に関する情報やエピソードなど】
岡山大学の法学部を卒業後、一度はガラス瓶メーカーにて勤務するも26歳で退社しアルバイト生活を続けていました。
その後、1996年に東篤哉の名で投稿の「中途半端な密室」が「本格推理8悪夢の創造者たち」に採用されています。
作家デビューは2002年。有栖川有栖氏の推薦を受けてのものだそうです。
「謎解きはディナーのあとで」は2010年に発表。初版7000部だったのが口コミなどを通じて少しずつ部数を伸ばしていき、シリーズ累計320万部まで伸び、めでたくベストセラー作家となったのです。
脱力系ユーモア本格ミステリが得意。
東川篤哉の主な代表作品について
ここでは、東川篤哉さんの主な代表作品をご紹介したいと思います。
- 「探偵さえいいなければ」
- 「密室のカギ貸します」
- 「交換殺人には向かない夜」
などがあります。
どれも口コミでも良い評価を受けていますし、おすすめですよ!
ぜひ、読んでみてほしいですね♪
東川篤哉の「謎解きはディナーのあとで」はこんな人におすすめ!
最後に、東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」をおすすめしたい人ついてご紹介します。
有栖川有栖氏の推薦を受けたことが本格的な作家デビューのきっかけだったということもあり、有栖川作品が好きな方であれば好みの系統も似通っているのではないでしょうか。
「本格」ミステリと呼ぶにはちょっと違和感を感じる方もいるかもしれません。
とにかく軽いタッチの作品を得意としています。
文学の世界に傾倒しているとかいうのではなく、暇つぶしに小説を読むという方。
あまり複雑すぎる内容だと面倒くさくなるという方は、こちらの作品で楽しくミステリ感を味わってみてはいかがでしょう。
推理小説はあまり読んだことが無いという方も、短編で読みやすい作品が集まっているので、短い時間で推理を楽しめますよ♪
まとめ
今回は、東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」を読んだ感想やおすすめしたい人などについてご紹介しました。
東川篤哉さんの作品の特長と言えば、「ユーモラスなミステリー小説」。
そのため読みやすく、“推理物はちょっと読みすすめるのが面倒で・・・”という方にピッタリかもしれません。
この機会にぜひ、読んでみて下さいね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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